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man4128_128比較的規模の大きい海外FX業者はMAM/PAMM口座(マネージドアカウント)をサービス提供していることがあります。今回はこのMAM/PAMM口座(マネージドアカウント)について解説します。

MAM/PAMM口座(マネージドアカウント)とは

マネージドアカウントとは

資産運用を投資家に変わって、プロのトレーダー、ファンドマネージャーが運用する委託運用口座のことを言います。投資家は運用者であるプロのトレーダー・ファンドマネージャーを見つければ、後は任せておくだけで代わりにFXでの資産運用をしてくれる仕組みです。

MAM マム(Multi Account Manager)とは

プロのトレーダー、ファンドマネージャーに資金を預けずに発注指示のみを委託する運用方法のことを意味します。

運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)は、発注指示を行って実際に売買をするのは投資家の口座なので、発注指示の履歴が投資家に丸見えになってしまいます。運用者にとってみれば、手の内がばれてしまうことで投資家が「後は自分でできるからもういいよ。」と言い出して契約を切られて、ノウハウだけ渡してしまうリスクがあるため、歓迎されない運用方法です。

結果として、運用成績の良い、人気のある運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)はMAMを利用したがらず、投資家の運用を任せる人の選定の選択肢が狭まるデメリットがあります。

PAMM パム(Percentage Allocation Management Module)

運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)はMAMだと取引履歴がばれてノウハウの流出リスクが発生してしまいます。それを回避できるのがPAMMという運用手法です。PAMMの場合にははじめから管理口座ごとに「どの割合で注文を発注するのか?」を運用者が決めておいて、複数の投資家の口座の合算した口座をマスター口座として管理できるのです。

つまり、運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)にとっては、委託された複数の投資家の資産を合算したマスター口座でトレードをしていれば、自動的に各投資家の資産ごとに分配され、トレードが行われることになります。

投資家は運用資産の結果のみを知ることになります。運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)が管理しやすく、リスクのないマネージドアカウント方式がPAMMなのです。

MAM/PAMM口座(マネージドアカウント)の投資家側のメリットとは?

運用成績の良い運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)に資産運用を委託できる

最大のメリットは、運用成績の良い運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)に資産運用を委託できるという点です。

投資家が素人であっても、プロに任せてFXでの資産運用ができるのです。

「それってファンドと同じなのでは?」と思う方も多いと思いますが、ファンドの場合はファンドの先にファンドがあったり、実際に売買をする運用者が明確でない、運用手数料が明確でない・・というデメリットも多いのです。

MAM/PAMM口座(マネージドアカウント)の場合は、委託先も、運用手数料も、明確になっていて透明性が高いという違いがあります。昨今は、海外の年金基金や政府系ファンドなどもMAM/PAMM口座(マネージドアカウント)を積極的に利用する用になっているのです。

安全性が高い

MAM/PAMM口座(マネージドアカウント)はあくまでも投資家の口座です。そのため、運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)には入出金を行う権限はなく、持ち逃げされるリスクがないのです。

手数料も比較的安い

MAM/PAMM口座(マネージドアカウント)利用時の運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)の手数料相場は、15.0%~30.0%となっています。

当然、運用成績の良い運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)は手数料が高くなり、実績の少ない運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)は手数料が安くなります。

あくまでも、運用者と投資家の2者間でのやりとりになっているため、間に仲介者が何人も介在してしまうファンドと比較すると手数料は安く資産運用を任せられるメリットがあります。

手数料はMAM/PAMM口座(マネージドアカウント)を提供しているFX会社が自動的に差し引いてくれます。

運用状況も常に把握できる

リアルタイムでMAM/PAMM口座(マネージドアカウント)の運用状況を把握することが可能です。

MAM/PAMM口座(マネージドアカウント)の投資家側のリスク・デメリットとは?

必ず勝てるわけではない

FXをやる以上、当たり前のことですがどんなに運用成績の良い運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)を見つけたとしても、必ず勝てるものではありません。資産が減るリスクがあることを理解しておく必要があります。

ポジションを持っている間は口座からお金が引き出せない

運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)のマスター口座の取引が、各投資家のサブ口座と連動しているという特徴があるため、運用者がポジションを持っている間は、サブ口座でも運用比率に応じてポジションを持っていることになります。ポジションを持っている間は出金できなくなってしまうので、自分の口座ですが、出金タイミングがコントロールしにくいというデメリットがあります。

MAM/PAMM口座(マネージドアカウント)はどうやってはじめるの?

日本国内のFX業者ではMAM/PAMM口座(マネージドアカウント)はできない!

日本の金融商品取引法では、金融庁に登録していない個人が運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)として第三者の資産運用の委託を受けること自体ができません。

そのため、MAM/PAMM口座(マネージドアカウント)を利用する場合には海外FX業者を利用する必要があります。

MAM/PAMM口座(マネージドアカウント)のはじめ方

方法1.自分で運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)を探す

自分で知り合いやウェブサイトなどの情報を集めたうえで、自分の資産運用をしてくれる運用成績の良いプロのトレーダー、ファンドマネージャーを探します。海外FX業者が紹介してくれるケースもあります。

運用手数料や成功報酬の支払タイミングなどを決定します。

  • 運用手数料は20%が相場
  • 成功報酬の支払い期間は月締めよりも長い期間の方が投資家に有利

運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)側に海外FX業者でマルチアカウントマネージャー口座(MAM/PAMM)を作ってもらう。

例えば、TitanFXの場合は

マネーマネージャー用にマルチアカウントマネージャー口座(MAM/PAMM)を提供しています。

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  • サブ口座5口座以上(マスター名義口座は除く)
  • 各サブ口座の証拠金額 $5000以上
  • マネーマネージャーのライセンスの保持
  • 管轄地域の関係機関への登録・許認可取得
  • 各サブ口座保有者とのMAM契約合意書(MAM Agreement)の取り交わし

という条件で運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)がMAM/PAMM口座(マネージドアカウント)を作れるので、そこに投資家はサブ口座を入れてもらって、運用してもらうのです。

MAM/PAMM口座の運用をしているというプロのトレーダー、ファンドマネージャーの場合は、一から海外FX業者にMAM/PAMM口座を作らなくても、既にMAM/PAMM口座を持っていることが多いので、その場合は、運用者の指定する海外FX業者で口座を作れば良いだけです。

方法2.海外FX業者がはじめから商品化しているMAM/PAMMプログラムを使う

海外FX業者が自社の商品として、あらかじめMAM/PAMM口座(マネージドアカウント)を利用した資産運用プログラムを用意しているケースがあります。

海外FX業者が裏側で運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)を用意しているのです。投資家は口座を開設して、資金を入金するだけでMAM/PAMM口座(マネージドアカウント)が利用できます。

例えば、Traders Trustの場合は

投資家向けに資産運用プログラム (マネージド・アカウント・プログラム) 「Cubo」を提供しています。

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保守的標準ダイナミック
低いドローダウン: 最大15%低いドローダウン: 最大25%低いドローダウン: 最大35%
低いレバレッジ中程度のレバレッジ高いレバレッジ
最低入金額: $50 000最低入金額: $10 000最低入金額: $5 000
1年間の目標パフォーマンス利益: 15%1年間の目標パフォーマンス利益: 30%1年間の目標パフォーマンス利益: 45%

まとめ

MAM/PAMM口座(マネージドアカウント)は

FXでの資産運用をプロに一任できる安全な仕組み

です。

投資家は本当に資産を投資して、運用成績をチェックするだけで良いので、時間のない方には非常にメリットの多い投資方法となっています。ストラテジーの入れ替えやマネーマネージメントが必要な自動売買よりも投資家負担の少ない資産運用方法です。

MAM/PAMM口座(マネージドアカウント)を成功させる最大のポイントは「優秀な運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)をどう見つけるか?」に集約されると言っていいでしょう。

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