ghost128_128追証(おいしょう)とは、急な相場変動があった時に証拠金がFX業者の指定した一定の割合を割り込むと追加で証拠金を入れなければ強制的にロスカットされるという制度のことを言い、追加で証拠金を請求種ることを追証と言います。 国内FX業者は、この追証制度があるのですが、海外FX業者のほとんどは追証はゼロに設定しているのです。では、2015年1月に起きたスイスフランショックでの追証に対する国内FX業者と海外FX業者の対応を比較しました。

スイスフランショックとは

スイスの中央銀行「スイス国立銀行」が行ってきた無制限の為替介入を2015年1月15日に突如撤廃しました。この結果、ユーロスイス相場は一時41%の急落、1分足でも1600pips急落する事態が発生したのです。

追証(おいしょう)とは

追証とは、FXトレードでレバレッジ取引をするときに一定の証拠金(証拠金維持率)を維持することを国内FX業者は求めていますが、為替変動の含み損の状態によっては、証拠金維持率を割ってしまうことがあるのです。この場合に、追加での証拠金の入金を求める請求行為が「追証(おいしょう)」というものです。追証に従って入金をしなければ強制ロスカットでポジションは解消されます。

追証の大きな問題は、証拠金の範囲内で無事強制ロスカットできれば、損失は証拠金に限定されるので良いのですが、急な為替変動が起こってしまうと強制ロスカットも間に合わずに投資家のFX口座がマイナス残高になってしまうのです。当然、この場合もFX業者はマイナス分を投資家に請求するのです。

しかも、今回のスイスフランショックのような相場の急変動の場合、強制ロスカットのスリッページが激しくなってしまうのです。

国内FX業者のスイスフランショックでの追証(おいしょう)の実態

国内FX業者の場合、どの業者でも追証(おいしょう)という制度を採用しています。

そのため、投資家のFX口座が強制ロスカットが間に合わずにマイナス残高になってしまった場合に、証拠金を超えたマイナス分については債務(借金)扱いになるのです。証券会社との話し合いによって返済に関する相談をすることになります。当然、返済をしなければ財産の差し押さえ等の法的な手段に出られても文句は言えないのです。

ザイFXの記事にあるFXブロガーの話

「トラリピのような取引をユーロ/スイスフランでやっていました。スイスショック直前の1月12日(月)にもSNBが1.20フランの防衛ライン維持を明言したばかりでしたし、強制ロスカットとなっても93万円ほどの資金が残るだろうと計算していました 計算上だと強制ロスカットとなるのは1.14フランあたり。ところが、実際にロスカットされたのは1.04348フラン。30万通貨ほど持っていたため、合計673万円の損失になりました。口座残高がゼロになるだけでなく、317万円の『借金』が残りました」 情報元

と、急な相場変動時には、強制ロスカットさえままならないのです。1000pips以上離れて約定した方が多いというのは、投資家の最大のリスクともいえるのです。

ロスカット未収金は33.8億円

金融先物取引業協会が公表した数字では、国内のFX取引業者で未収金が33億8800万円に及んだとのことです。

  • 個人顧客:19億4800万円(1,137件)
  • 法人顧客:14億4000万円(92件)

となっているので、つまり、1000人以上の個人投資家は証拠金がマイナス残高になり、国内FX業者から請求されることを意味しています。 ロスカット未収金というのは、国内FX業者が損をする(マイナス残高分を回収できない)かもしれない数字なので、証拠金を多めに持っていてマイナス残高にはならなかったものの損失を出した個人投資家もかなりの数いることが推察されるのです。 マネックスグループでは、スイスフランの急騰に伴い、外国為替証拠金(FX)取引を手がける顧客が被った損失に対する未回収金が2015年1月16日時点で約1億6000万円になったと発表しています。 国内FX業者1社でも1億6000万円以上のマイナス残高の顧客が発生していることになるのです。当然、これはFX業者の債権ということになるので、これから個人投資家に回収していきますよ。ということを意味しているのです。

国内FX業者の追証は投資家にとっての大きなリスク

レバレッジをかけてトレードをする以上一定以上のリスクを負うのはあたりまえですが、問題なのは強制ロスカットというルールがあるにも関わらず、1000pipsも離れて約定して「足りない分は請求しますよ。」という国内FXの制度なのです。 国内FX業者というのはOTC取引(店頭取引)、つまり、呑み行為を行っているため、投資家が損をすればするほどFX業者の利益になるのです。 1000pipsも本当にすべる必要があったのか? は誰にもわかりません。その国内FX業者以外、誰にもわからないことが大きな問題なのですが、投資家に大きく損をさせることが国内FX業者の利益になってしまうのです。スイスフランショックをほくそえんでいた可能性すらあるのです。 国内FX業者を使う場合には追証(おいしょう)によって、大きな損失(借金)を抱えるリスクがあることを理解して置く必要があるのです。

海外FX業者の対応はどうなったのか?

海外FX業者の場合は追証(おいしょう)ゼロという業者がほとんどです。

「口座がマイナス口座になった場合には、その損失分はFX業者が被りますよ。」という制度です。

そのため、損失を被り切れずに倒産してしまうケースもあるのです。

  • 英国アルパリ(UK) Limitedは経営破綻

経営破綻はしなくても、海外FX業者が抱えた損失

  • IG index 3000万ポンド(約55億2000万円)
  • 米FXCM 2億2500万ドル(約267億7500万円)
  • サクソバンクグループ 1.07億米ドル(約127億3300万円)

と、元々スイスフランは日本の投資家には馴染みの薄い通貨なので、海外FX業者の方が損失額が大きいのです。国内FX業者はこの損失を顧客に請求しますが、海外FX業者は追証ゼロサービスを採用してればこれらの損失を被るため、倒産に直結してしまうことも起こりうるのです。 ただし、投資家にとっては、マイナス残高になった損失分はFX業者が被ってくれるため、リスクを証拠金に限定でき、安心してFXができるのです。投資組合、投資基金などに加盟している海外FX業者であれば海外FX業者でも一定額までの信託保全ができるので、倒産したとしても顧客資金は保全されます。(分別管理のみの海外FX業者の場合は倒産時に返還されない可能性があります。)

実際の追証ゼロサービスを採用している海外FX業者の対応

FxPro

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FxPro 重要なお知らせ – お客様とのお約束に何ら変更はございません。

弊社運用口座をご利用のお客様に対してマイナス残高の保護を提供させて頂いておりますが、今回のスイスフランを取り巻くマーケットにおいて発生しておりました、個人投資家における口座のマイナス残高表示は、全て手動にてゼロバランスへ調整作業を進めさせて頂きました。 現在、全ての作業が完了しておりますのでご確認をお願い致します。

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XM(エックスエム)

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重要なお知らせ: CHFに関する最新情報 大切なお客様、 スイス国立銀行がEUR/CHFの上限撤廃の決定したことよって引き起こされた最近の市場での非常に大きな値動きによって、XMはスイス国立銀行による大混乱の影響は受けての暴落の影響は受けていないことをお客様に保証致します。

XMは常にマイナス残高の自動的な保護を提供していることをお客様に再度ご案内申し上げます。 当社は、この度のEURCHF通貨ペアの異例な値動き等の混乱時には、特にお客様に対する当社の忠誠心の現れとして、こちらのマイナス残高の自動的な保護を継続していく所存です。 先週中にマイナス口座残高が発生した全てのお客様は、当社の評判と強みへのお約束を果たす為に、マイナス残高が起こりうる他のケース同様に、それらのマイナス残高は既にリセットされています。

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どちらの海外FX業者も、マイナス残高になった場合に口座はリセットされ、ゼロになることを明示しています。

追証なしの海外FX業者はリスクを限定してFXが可能

前述したようにある英国アルパリ(UK) Limitedの大手海外FX業者でも、倒産してしまうリスクはあります。逆に言えば、追証ゼロで国内FX業者のように投資家に損失を転嫁しないからこそ、倒産してしまうとも言えるのです。 信託保全がある海外FX業者を選んでいれば、証拠金以上に損失を出す、借金をする、リスクがないのが海外FX業者のメリットなのです。 海外FXというと、大口投資家が利用するものというイメージが強いですが、実際には損失を出さない、借金をしないためには、個人投資家こそ海外FXを利用すべきなのです。

まとめ

追証があることで国内FX業者でトレードをしていると今回のスイスフランショックのようにわけもわからず数百万円単位の借金を背負ってしまうリスクがあるのです。 このリスクを回避したいのであれば追証がない海外FX業者をおすすめします。この場合は信託保全のある海外FX業者を選びましょう。