bikkuri128_128海外FX業者にはスワップフリー口座というものを用意しているところがあります。では、このスワップフリー口座は何のために存在し、利用することで儲けることは可能なのか?を解説します。

スワップフリー口座とは

スワップポイントが全くつかないFX口座のことをスワップフリー口座と言います。

スワップポイントというのは、外貨預金の利息のようなもので、低金利の通貨から高金利の通貨を買う、高金利の通貨のポジションを持つことでその金利差をスワップポイントとして受け取れる仕組みになります。金利で言えば年率3.0%ほどの運用になるのです。

スワップポイントは利息ではなく、厳密に言えば金利差の利息です。

  • 低金利の通貨から高金利の通貨を買う → プラスの利息(スワップポイント)
  • 高金利の通貨から低金利の通貨を買う → マイナスの利息(スワップポイント)

とマイナスの利息が発生することもあります。

プラスのスワップポイントも、マイナスのスワップポイントも、つかないのがスワップフリー口座です。

スワップフリー口座の活用法

スワップポイントが全くないスワップフリー口座にはどんな活用方法があるのでしょうか?

両建て(アービトラージ)です。

例えば、豪ドル/円1万通貨のポジションを持った場合には

  • 海外FXA社 豪ドル/円 ロング スワップポイント:+60円

と毎日60円の利息が付くことになります。これならスワップフリー口座ではない方がお得です。

しかし、これだけだと利息は付くものの、為替レートの変動によって一瞬で利息のプラス分は吹き飛んでしまうかも知れません。

そこで、編み出されたのが両建てです。

  • 海外FXA社 豪ドル/円 ロング スワップポイント:+60円
  • 海外FXB社 豪ドル/円 ショート スワップポイント:-60円

と別の業者で同じ通貨ペアのロングとショートを持っていれば、FXトレードによる損失というのは、同レートが変動しようとも、プラスマイナスゼロになります。

この場合にはショートの方でマイナスのスワップポイントがついてしまうので、スワップポイントもプラスマイナスゼロに近い形になってしまうのです。

ここで、スワップポイントがマイナス方向の業者の口座をスワップフリー口座にしてしまったら

  • 海外FXA社 豪ドル/円 ロング スワップポイント:+60円
  • 海外FXB社(スワップフリー口座) 豪ドル/円 ショート スワップポイント:0円

となるため、為替レートの変動によるリスクは両建てで解消しながらも、スワップポイントだけを受け取ることが可能になるのです。

これを50倍~100倍のレバレッジで運用すれば、為替変動のリスクなく年利50%~100%での運用もできるということなのです。

「じゃあ、スワップフリー口座を使えばぼろ儲けなの?」

というとそこまで甘くありません。

スワップフリー口座を持つこと自体にリスクがあるのです。

スワップフリー口座の種類

スワップフリー口座は大きく分けて2種類あります。

1.ほとんどの海外FX業者が採用している「イスラム口座(シャリア口座)」

イスラム教徒というのは、利子のやり取りを禁じられています。そのため、海外FX業者ではイスラム教徒が開設する口座用にイスラム口座(シャリア口座)というものを用意しているのです。ほとんどの海外FX業者ではイスラム口座を用意しています。

基本的にはイスラム教徒用の口座ですが、交渉次第で日本人が利用することも可能です。ただし、両建てアービトラージ狙いで運用していることがばれてしまった場合には口座凍結のリスクがあります。

2.弱小海外FX業者が採用しているスワップフリー口座

日本人スタッフがいて日本語でトレードができる海外FX業者、海外にライセンスを持っている海外FX業者には少なく、比較的怪しいレベルの海外FX業者がスワップフリー口座を提供しているケースがあります。

しかし、弱小海外FX業者はライセンスがない業者が多く

  • 倒産(信託保全なし)
  • 出金拒否
  • 出金の引き延ばし
  • 破綻して連絡不通
  • 口座管理料を取られる
  • スワップの代わりに投資顧問料を取られる
  • 英語オンリー

などのトラブルに巻き込まれることが多いのです。

スワップフリー口座は海外FX業者にとってはデメリットしかない!

スワップフリー口座を持つ投資家というのは、両建て狙いの方がほとんどなので、マイナスのスワップポイント分を海外FX業者が負担することになります。国内FX業者のように通貨の売買をしないのであれば、いざ知らず海外FX業者は実際に通貨の売買をするため、その利息のマイナス分は海外FX業者がかぶることになるのです。

両建て狙いの場合は、ポジションを持ったらほぼ動かすことはないため、取引手数料も、スプレッドも、海外FX業者にはほとんど入ってきません。

スワップフリー口座 = 海外FX業者が損するだけの口座

なのです。

そのため、大手の海外FX業者はイスラム口座を両建て狙いで利用する投資家に対して、口座凍結などの対処をするのです。

弱小海外FX業者がスワップフリー口座を提供しているのは?なぜ?

スワップフリー口座を提供している海外FX業者は非常に少ないので、提供しはじめれば投資家の口座開設が増えるのです。

客寄せパンダとして機能するのです。

普通のトレードをする投資家も増えることになるため、スワップフリー口座による損失をカバーできるケースがあります。

  • ライセンスなし
  • 信託保全なし
  • 日本人スタッフなし
  • サービス手薄
    ・・・

といような怪しい業者は普通に顧客を待っていても、誰も来てくれません。そのため、スワップフリー口座をエサにして顧客獲得を狙うのです。

しかし、このような海外FX業者の場合、経営もギリギリの最終手段としてスワップフリー口座を提供するケースもあり

  • 出金拒否
  • 出金の引き延ばし
  • 破綻して連絡不通
  • 口座管理料を取られる
  • スワップの代わりに投資顧問料を取られる
  • 英語オンリー

などのトラブルに巻き込まれることが多いのです。

年率50%~100%の運用利回りが期待できると同時に、海外FX業者自体の出金拒否、倒産、連絡普通などで証拠金がまるごと損をしてしまうリスクがあるのです。

「両建てだから、両建てアービトラージにはリスクなし」

という人もいるのですが・・・

「全額損をする可能性があるハイリスク・ハイリターンの投資方法」

というのが実態なのです。そもそも、リスクなく年率50%~100%の運用利回りなんてあるわけがないのです。

まとめ

海外FX業者のスワップフリー口座は

  1. 大手海外FX業者のイスラム口座
  2. 弱小海外FX業者のスワップフリー口座

の2種類がありますが

  • 大手海外FX業者のイスラム口座 → 両建て狙い → 口座凍結
  • 弱小海外FX業者のスワップフリー口座 → 倒産リスク・出金拒否リスク → 証拠金全額損失

というハイリスクなトレード方法なのです。スワップフリー口座は日本人スタッフがいて日本に進出している海外FX業者にはほとんどないため、英語だけで海外FX業者を探し当てるしかありません。英語が堪能な方だとしても、その海外FX業者自信のリスクを見極められるわけではないのです。

当サイトとしてはおすすめできない投資方法です。