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2010年8月に日本国内のFX業者は最大25倍までのレバレッジしか設定できなくなるレバレッジ規制が導入されました。2011年8月には実際に最大25倍までの証拠金倍率に抑えられたのです。国内FX業者各社はこのときにレバレッジ規制に関するアンケートをこぞって実施しています。そのときの回答から海外FX業者の有効性を解説します。

ほとんどの投資家が反対だった「レバレッジ規制」

レバレッジ規制の賛否(n=411)

レバレッジ規制反対の理由

  • 投資は自己責任が原則だから規制は不要(61件)
  • レバレッジ規制を実施する理由・根拠が不明(44件)
  • レバレッジ規制の前に他規制を実施すべき(42件)
  • レバレッジ規制の上限を報道内容(20倍から30倍)よりも高く設定すべき(33件)
  • レバレッジ規制が実施されるのなら海外のFX業者を利用する(22件)
  • 国内FX業界の衰退を懸念(21件)

出典:Klug「証拠金倍率(レバレッジ規制)に関する緊急アンケート」2010年

結果

  • 84.7%が反対
  • 反対の理由:投資は自己責任25.2%
  • 反対の理由:実施する理由・根拠が不明18.1%
  • 反対の理由:他規制を実施すべき17.3%
  • 反対の理由:上限を高く設定すべき13.6%
  • 海外FXを利用する:9.0%

考察

8割~9割の投資家はレバレッジ規制には反対の姿勢を取っているのです。「投資は自己責任であること」を投資家自身が痛いほど理解しているのですから、「業者側で制限を掛けて投資家の自由度を排除することの方が、国内FXにはマイナスだ。」という意見が多数あるようです。

この時点から、約1割の方が「レバレッジ規制が導入されるのであれば海外FX業者を使う。」と回答しているのも興味深い点です。

約半数の投資家が「レバレッジ規制」の影響を受けている

メイン口座のレバレッジ設定 n=3683

出典:セントラル短資FX「FX投資家の意識調査の結果」2009年

結果

  • レバレッジ20倍以下:54.2%
  • レバレッジ20倍超 :42.8%

考察

レバレッジ規制の導入が決まる前の投資家向けのアンケートでは、レバレッジ20倍~500倍以上でトレードしていた投資家の割合は、42.8%となっています。約4割の投資家はレバレッジ規制によって、レバレッジを制限されることになったのです。

最大25倍のレバレッジ規制というのがどれだけ厳しい設定かがわかるデータです。

ライト層が離脱をするレバレッジ規制

運用額別のレバレッジ規制への対応(n=411)

出典:Klug「証拠金倍率(レバレッジ規制)に関する緊急アンケート」2010年

結果

  • 20万円以下のライト層はFX取引をやめるが圧倒的
  • 500万円以上のヘビー層は取引頻度は変えない
  • 500万円以上のヘビー層は1回当たりの取引金額を減らす
  • 500万円以上のヘビー層は1回当たりの証拠金を増やす

考察

興味深いのは20万以下の運用額のライト層はFX取引を辞めると回答した方が圧倒的だったことです。一方で、500万円以上のヘビー層は取引金額を減らす、証拠金を増やす形で取引継続を模索しています。

500万円以上の証拠金を持っている上級者の投資家は、元々ハイレバレッジでトレードするわけではないので、それほど影響が出ていないような結果となっています。十分に証拠金も保有しているからです。

レバレッジ規制を機に海外FX口座を開設した方も多い

男性、30 歳代、運用額:50万円~100万円

50倍以下に規制されたら海外業者に移ります。

男性、20 歳代、運用額:100万円~300万円

日本一国でレバレッジを規制しても諸外国で同様の規制が実施されない限り、実体経済に悪影響を与えかねない ような投機取引が止むことはないであろう。

男性、30 歳代、運用額:300万円~5000万円

規制がかかれば、海外業者が有利という情報はあっというまに広がるにちがいない。海外に資金が逃げ、税金の 回収もしづらくなるのは明らか。総合的に考え、業者や投資家、国にとってもデメリットの方が大きいきがする。

男性、20 歳代、運用額:50万円~100万円

世界が舞台の外国為替取引で日本在住トレーダーにのみレバレッジ規制の網をかけるのは金融鎖国日本への道。

男性、30 歳代、運用額:50万円~100万円

高レバレッジを求める人は、規制導入をきっかけに、外国の FX 業者と契約しトレードするようになるのではな いかと想像します。

男性、20 歳代、運用額:100万円~300万円

「海外の優良業者」に資金を逃避させてFXをします。

男性、30 歳 代、運用額:50万円~100万円

国内の規制を強化しても現在の取引環境では投資家が海外業者で取引をすれば規制は無いも同じ。

考察

  • 20代~30代
  • 男性
  • 50万~500万円の運用資産がある方

つまり、「稼ぐことを最も重視している」方ほど、レバレッジ規制をきっかけに海外FXにメイン口座を移していることが自由記述のアンケートから伺えます。

まとめ

レバレッジ規制導入から、2016年12月現在で5年以上経過しました。

国内FX市場も順調に伸びていっているのですが、海外FX業者を利用する方も増えている状況です。

「稼ぐこと」を重視する積極的な投資家ほど、海外FXが向いていると考えて良いでしょう。

今のFX投資家には、レバレッジ規制前のハイレバレッジトレードのトレード経験がない方も多いと思います。海外FX業者はデモ口座も用意されているので、ハイレバレッジトレードを試してみたい方にもおすすめです。

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