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海外FXには「追証ゼロサービス」「追証ゼロカットサービス」と呼ばれるものが導入されています。これはほとんどの海外FX業者で適用されるものなのですが、ハイレバレッジでトレードするトレーダーにとっては非常に重要なポイントでもあるのです。
追証とはそもそも何?
追証(おいしょう)と読み、英語ではマージンコールと言います。
トレーダーがFX業者が定める必要証拠金額を証拠金(預託金)が下回っていた場合に、追加でFX業者から請求されてしまうものです。
これが株式投資などの信用取引の場合には、レバレッジが3倍~4倍なので必要証拠金を下回る前に強制決済(強制ロスカット)が作動されてしまうため、証拠金以上の請求を受けるケースは少ないのです。強制的にポジションが解消されてしまうだけのデメリットです。
しかし、FXトレードの場合には、リーマンショック、9.11テロ、ギリシャショック、米国債ショック、3.11東日本大震災ショック・・・などなど、さまざまな世界的な事件に応じて、相場が急変動してしまうケースが発生します。
この場合には、為替の変動が大きすぎてFX業者の強制決済(強制ロスカット)が上手く決済されずに、証拠金以上に損をしてしまう、口座残高がマイナス残高になってしまうケースがあるのです。
東日本大震災ショックの例
国内FXでのロスカット未収金12,216件
国内FX業者の損害は16億円
国内FX業者の場合は、マイナス残高になってしまった場合にはそのマイナス分の金額をトレーダーが-入金してマイナスを解消する義務があるのです。マイナス口座を解消しない限りは、他のトレードなどはできなくなってしまうのです。
つまり、国内のFXをしているときには、常に証拠金よりも損をするリスクを抱えていることになるのです。これはレバレッジが高ければ高いほど、マイナス残高になる可能性も高くなり、リスクが大きくなります。
海外FX業者の追証ゼロカットサービスとは?
海外FX業者はハイレバレッジであることが前提のサービスです。
ほとんどの海外FX業者は、急な相場変動で口座残高がマイナスになった場合にも、口座残高をゼロに戻してくれるサービス「追証ゼロカット」を提供しているのです。
簡単に言えば、強制ロスカットが間に合わずに発生した顧客の損失分は、海外FX業者がうけおってくれるというサービスなのです。
フランショックでの追証ゼロカットの例
実際に約3800pipsもの急変動がスイスフランの大暴落のときも、海外FX業者は下記のようにマイナス残高の口座をゼロに戻す作業をしてくれているのです。
FxProの顧客への連絡
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FxPro 重要なお知らせ – お客様とのお約束に何ら変更はございません。
弊社運用口座をご利用のお客様に対してマイナス残高の保護を提供させて頂いておりますが、今回のスイスフランを取り巻くマーケットにおいて発生しておりました、個人投資家における口座のマイナス残高表示は、全て手動にてゼロバランスへ調整作業を進めさせて頂きました。
現在、全ての作業が完了しておりますのでご確認をお願い致します。
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海外FX業者の追証ゼロカットサービスのメリット
リスクが限定できる
トレーダーがどんなにハイレバレッジをかけていたとしても、最悪の損をする限界値は証拠金の範囲内に納まるということです。どんなに失敗しても、FXによる損失は証拠金の範囲内なのです。
投資の世界では、損失を限定することが儲けるためには必要不可欠なことを考えられています。どんなに儲けるのが上手なトレーダーでも、100戦100勝はできません。負けるときのリスクを制限することで平均的な勝率を上げているのです。損失を限定するという意味ではストップ注文と同じなのです。
国内FXでは証拠金以上に損をする可能性がありますが、海外FXでは証拠金以上に損をすることはないのです。初心者のトレーダーでも、お小遣いの範囲内でやれば生活に影響があるということは起きえないというところにメリットがあります。
まとめ
東日本大震災ショックのときのように何百万円、何千万円という金額を追証で請求されたら、あなたはその金額を払えるでしょうか?
- 国内FX業者を使っていた人は、この金額を支払わなければいけないのです。
- 海外FX業者を使っていた人は、この金額は海外FX業者がゼロにしてくれます。
小さいようで大きな違いなのです。FXによる損失で借金を負ったとしても、投機による借金は自己破産も認められないのです。
相場の変動に対する影響が大きくなるハイレバレッジトレードをする場合には追証ゼロカットサービスが必要不可欠なのです。